知佳(ちか、仮名)が中学に上がると、毎日のように通っていた習いごとの場で、若手コーチから無視や体型をやゆされるなどのいじめに遭うようになった。
「このまま続けてもプロは望めない」という諦めも重なり、中学2年の途中でやめた。

共通の趣味を持つ友達はクラスにいない。父は仕事に、母は認知症の祖父母の介護にかかりきりだった。

漠然とした孤独の中で過ごす日々。知佳はネットの世界に没頭するようになった。ありのままの自分を肯定し、受け止めてくれたのは10歳近く年上の塾の男性講師だった。

「全面的に信頼できるお兄さん」。そう思っていた。

(※この記事には、性暴力の描写が含まれています)

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