オミクロン株拡大、各国の入国規制に「失望」 南ア大統領
2021/11/29 05:10(最終更新 11/29 05:19)

 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」を巡り、各国政府がアフリカ南部諸国からの入国規制を強めていることについて、南アフリカのラマポーザ大統領は28日、国民向けの演説で「南アフリカや周辺国に対する不当な差別だ。深く失望している」と述べた。日本や米国を名指しで批判し、直ちに撤回するよう求めた。

 各国の入国規制を巡っては世界保健機関(WHO)も28日、「オミクロン株は現在、世界の複数の地域で確認されており、アフリカをターゲットにした渡航禁止措置は国際的な連帯に反する」と懸念を表明した。南ア国内では、変異株検出を国際ルールに従って公表した結果として渡航規制が課せられたことに戸惑いが広がっており、観光業への深刻な影響も懸念されている。


https://mainichi.jp/articles/20211129/k00/00m/030/003000c