喜多方市議会議長、同僚に現金 活動費名目 公選法抵触の可能性
11/29(月) 6:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b0de851aef233fa143673da49df580c5962ed34

福島県喜多方市議会の佐藤忠孝議長(78)が10月に同僚議員に現金を渡していたことが分かった。
11月9日にあった議長選との関係を指摘する声が上がって議会が混乱したため、
佐藤氏は議長職の辞職願を提出。28日に開かれた緊急の本会議で、全会一致で許可された。

喜多方市議会の自民党議員団団長などを務めていた佐藤氏は衆院選公示後の10月下旬、
衆院選の活動費の名目で議員団の同僚議員1人に15万円を渡し、計5人に3万円ずつ配った。
5人全員が、立て替えた活動費はなかったとして11月上旬に全額返したという。

衆院選後の11月9日には前議長の死去を受けた議長選があり、
佐藤氏と別の市議の2人が立候補し、いずれも10票ずつを獲得。くじ引きで佐藤氏が議長になった。

現金のやりとりが寄付を禁じる公選法に触れる可能性があるとの指摘もあり、
25日に各派代表者会議、26日に全員協議会が開かれた。
佐藤氏は「議会を騒がせ混乱させた責任を取る」として、26日に小林時夫副議長に辞職願を出した。

辞職後、佐藤氏は「混乱させて申し訳ない。現金の趣旨に議長選のことはない。
警察から事情を聴かれれば事実を話していく。議員活動は続ける」と説明した。

28日の本会議では、新しい議長に渡部勇一市議(66)が選ばれた。