そこには、韓国での日本のとある「存在感」がある。
「コロナ対策で日本に絶対に勝つ」という闘志満々の話ではない。日本がこういった存在として扱われているのだ。
「国内の保革対立のなかの判断基準」
「日本よりマシなのか」
これを巡って、相手陣営を攻撃する。コロナ対策なら、そこで効果が出ているのか。
今回の記事は保守系の大手新聞「中央日報」が見せた、相手陣営への批判的視点だった。

こういった現象を「対日相対評価」と評する風刺漫画家がいる。
韓国で人気の「クプシニスト」氏は、2021年6月2日に朝鮮日報系のニュースサイト「時事IN」でコロナ状況下の政治状況をこう記した。
「対日相対評価スタート」
「コロナ対処の“韓日戦”がこの国では保革陣営の“代理戦”の様相を呈している」
「保守(野党)陣営では、現政権の対処が日本よりダメな部分で論戦を仕掛け」
「革新(与党)陣営では日本よりマシな部分を盾にしようとする」

つまりは「韓国対日本」を語るのではなく「韓国内で自分たちの政治的支持勢力を決定するための基準の日本」がそこにはある。


感染拡大の韓国「日本と比べると自国のコロナ対策は間違い」の記事が”異例”のランキング1位に
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoshizakieijinho/20211129-00270115