偽造在留カードなどを使って他人になりすまし、スマートフォンをだまし取ったとして、大阪府警南署は29日、住居不定でベトナム国籍の無職、グエン・クアン・ナム容疑者(21)を詐欺と入管法違反(偽造在留カード行使)の疑いで逮捕したと発表した。グエン容疑者は「グループから指導された。手に入れたスマホは仲間が転売した」と供述。南署は組織的に転売を繰り返し、利益を得ていたとみて調べている。

逮捕容疑は、7月中旬〜8月下旬、府内の携帯電話販売店で、偽造した他人名義の在留カードを提示。この人物になりすましてスマホ1台(15万6000円相当)をだまし取ったとされる。

南署によると、グエン容疑者らはインターネットで集めたベトナム人のアルバイトに、格安の携帯を契約させていた。アルバイトから契約者情報が入った「SIMカード」を受け取り、これと偽造在留カードを使って機種変更の手続きをすることで、高額なスマホを手に入れていたという。【古川幸奈】

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