【独自】秋田県議が有権者にスイカ配る 社民県連代表、公選法抵触の恐れ
2021年11月30日 06:00

 秋田県議で社民党県連代表の石川ひとみ氏(71)=秋田市選挙区=が、秋田市の複数の有権者にスイカを配っていたことが29日、分かった。公選法に抵触する恐れがある。石川氏は河北新報社の取材に事実関係を認め「友人付き合いの一環として渡した」と述べた。


 有権者の1人によると、石川氏が今年8月に自宅を訪れ、自身らの講演会のチラシとスイカ1個を置いていった。「政治家が物品を配るのはおかしい。講演会に人を集める目的だったのでは」と話す。

 石川氏は有権者6人にスイカを配ったことを認めた。由利本荘市で1個1000円前後で購入し、6人は後援会のメンバーとしている。「3人からは代金を受け取り、残り3人の分は自ら負担した」と説明し、チラシの配布は否定した。

 一方、スイカを渡された有権者は「私は後援会に所属していない。スイカとチラシを一緒に配られたのは間違いない」と証言する。

 県選管は「判断は難しいが、物品を寄付したとすれば公選法に抵触する可能性がある」と説明。石川氏は「直近に選挙を控えていたわけではなく、法に抵触する恐れがあるとの感覚はなかった」と釈明する。

 石川氏は秋田市出身、秋田北高卒。秋田市議を経て2007年の県議選で初当選し、現在4期目。今年5月から社民党県連代表。

https://kahoku.news/articles/20211129khn000032.html