新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の拡大を巡り、政府が打ち出した外国人の入国禁止。今月八日に入国が認められたが、三週間で方針転換した。
東海地方の技能実習生の監理団体、留学生を受け入れる大学からは、来日を控えていた外国人への影響を心配する声が上がった。

 外国人実習生を企業などに仲介する監理団体「東海BS協同組合」(名古屋市中区)では、来年七月までにベトナム人二十四人が入国する予定で、受け入れ先の調整など準備を進めていた。
「大きな痛手で残念だが、危機管理の面からは致し方ない」と、杉江史行事務局長(63)は理解を示す。

 多くの実習生は来日のために借金を抱えたり、通学ではなくオンラインで日本語を勉強したりしているという。
「来日できなければ生活設計も立てられず、モチベーションを保てるか心配」とも話す。

https://www.chunichi.co.jp/article/374524