テレビ朝日の男性社員が、国際政治学者の三浦瑠麗さんのツイッターでの投稿でプライバシーを侵害されたなどとして、
300万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。
品田幸男裁判長は男性の訴えを一部認め、三浦さんに30万円の支払いを命じた。

判決によると、週刊誌「週刊ポスト」は2019年4月、男性と当時婚姻関係にあった女性がNHK記者と不倫していたと報道。
テレビ朝日は同月、女性が司会を務めていた同社の深夜討論番組への出演見合わせを発表した。

三浦さんはこれを受け、ツイッターに「週刊ポストは女性の相手が破綻事由でないことも、離婚訴訟中であることも知っていて
あえて隠して不貞行為のように書いた」などと書き込んだ。

品田裁判長は、離婚訴訟にまで至る婚姻関係の破綻は夫婦間のトラブルの中で最も深刻で、公開されたくない事実だと指摘。
「原告はみだりに公表されないことにつき法的保護に値する利益を有していた」として、投稿がプライバシー侵害に当たると判断した。

三浦さんは取材に対し、「まだ判決文を見ていない」とコメント。
男性は「ネット上の発言にも責任が伴うことを改めて示した判決だ」としている。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021111500707&;g=soc