熱海市の大規模な土石流を巡り、遺族らが盛り土の造成に関わったとされる土地所有者らに対して殺人の疑いで告訴したことについて、県警が正式に受理する方針を固めたことがわかりました。

 熱海市で起きた大規模な土石流ではこれまでに26人が亡くなり、そのうち遺族5人は11月、前の土地所有者と現在の土地所有者を殺人の疑いで刑事告訴していました。
関係者によりますと盛り土を巡る土地所有者らと行政とのやり取りなどが公文書で明らかになったこともあり、県警などの捜査機関が告訴の妥当性を認め、正式に受理する方針を固めたことがSBSの取材でわかりました。

 <告訴人代理人 加藤博太郎弁護士(11月10日)>「今回の件は過失ではなくて、まさに人が死んでもいいと、亡くなってもいいと、そういう強い認識があった。
そういった極めて悪質な事件だったということを明らかにしていきたい」

 すでに警察は土地所有者らに対する業務上過失致死などの疑いで捜査を進めていて、殺人容疑での捜査も本格化するとみられます。殺人容疑の告訴状は来週にも熱海警察署で受理される見込みです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee600364b9549941fbcebcf7054e0ba9bd3f5315