川勝知事、集会の発言で・・・
2021年12月1日 05時00分 (12月1日 05時02分更新)


 六月の知事選の期間中、川勝平太知事が富士市で開かれた集会で、女子学生を念頭に「顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないと、きれいになる」などと発言していたことが分かった。
女性蔑視、差別とも取れる発言で、識者はジェンダー(性差)意識の低さを指摘。川勝知事は取材に、「傷つかれた人がいたとすれば、申し訳ない」と話した。

 
 関係者への取材や本紙が入手した音声データによると、知事選での発言は告示後の六月六日、陣営が市民ら約五十人を集めて富士市で開いた集会であった。
川勝知事はかつて静岡文化芸術大の学長をしていた際、中日本高速道路の新東名高速道路の建設現場を女子学生らと視察したエピソードを紹介する中で、同大の女子学生の容姿に言及。
「みんなきれいです。めちゃくちゃ顔のきれいな子はあまり賢いことを言わないと、きれいになる。きれいに見られる」などと話した。
 さらに、現場監督と学生が質疑応答した場面を振り返り、「工事現場の監督は、かわいい女の子が気に入ったんでしょう。工事現場にうら若き女の子が来たなんて、おそらく道路建設史上初めてじゃないですか」
などとも発言。
御殿場ジャンクション(JCT)から三ケ日JCT間の開通が前倒しとなった理由を女子学生の来訪と結びつけ、「翌日から仕事がはかどり、平成二十四年四月十四日に一年半前倒しでできたんですよ。そういう相乗効果」と紹介した。

 集会に参加した男性は「知事の本質が垣間見えた発言で、不快だった」と話した。

https://www.chunichi.co.jp/article/374330