前美濃加茂市長が“再審請求”…受託収賄等で有罪が確定した裁判の流れ 無罪を証明する『新証拠』とは
12/1(水) 6:51
受託収賄などの罪で有罪が確定した岐阜県美濃加茂市の藤井浩人前市長が、無罪を証明する新証言を得たとして、名古屋高裁に再審＝裁判のやり直しを請求しました。これまでの経緯を振り返ります。
岐阜・美濃加茂市の前市長が再審請求へ 受託収賄等の罪で有罪判決が確定… 贈賄業者の友人証言に「証拠能力ない」
▼2014年6月
30万円の賄賂を受け取ったとして、逮捕・起訴された藤井前市長ですが、一貫して「現金はもらっていない」と無罪を主張し、裁判では「現金を渡した」とする業者の供述の信用性が問われました。
▼2015年3月
一審の名古屋地裁は「業者側の供述は経過に多々不自然な点があり、虚偽供述をする動機が存在した可能性もある」などとして、業者の供述の信用性を認めず「無罪」を言い渡します。
▼2016年11月
二審の名古屋高裁は、同じ証言にも関わらず「具体的かつ詳細で、不合理な点は見当たらない」と「逆転有罪判決」を言い渡しました。
この時、有罪のポイントとなったのが「贈賄業者の知人・男性2人の証言」。さらに最高裁も上告を退け、藤井前市長の有罪が確定します。
裁判所が信用性を確定した「贈賄業者の知人男性2人の証言」は、「藤井さんにいくら渡したかと聞いたら30万円と答えた」「お金を渡したいから貸してほしいと言われた」との証言です。
この証言ついて弁護士が改めて本人に確認したところ、「検察にウソをつかれ誘導された」「他の事件での罪を軽くして欲しいという贈賄業者の弁護士に仕込まれた」などとして証言を否定したため、これを新証拠に再審を請求することになりました。
今後、名古屋高裁の審理でこの新たな証言が「新証拠」となり、裁判のやり直し・再審を認められるのかが焦点となります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8dbccf05bc64262edcfbc50848ee7e84d0df2c7
