「次世代プレイステーション」の基本仕様を公開
国内発売はこの冬を予定

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下SCEI)は、東京国際フォーラムで
「次世代プレイステーション」に関する発表会を行なった。基本仕様の公開が中心で、
名称などは明らかにされなかったが、発売は日本国内がこの冬、米国/欧州は2000年秋を
目標とするとした。

また、現行モデルの「プレイステーション」対応ソフトについて、互換性を確保するほか、
インターフェイスとしてUSB、IEEE-1394を採用することも明らかにされた。

 公開された資料によれば、「次世代プレイステーション」は128ビットプロセッサをベースとした
6チップ構成のシステムになっており、DVD-ROMドライブを搭載する。各チップの基本性能については、
2月の「ISSCC99」で発表された内容に準じたものだが、より具体的な製品仕様について公開されている。

 発表会ではデモも行なわれ、「次世代プレイステーション」で実現されるCGが紹介された。
数千枚の羽根が風に舞う姿がリアルタイムに描画されるデモでは、各オブジェクトが
それぞれ物理特性を有する。また、吹き上がる花火のCGでは、600フレーム/秒で演算を行ない、
60フレーム/秒で描画することで、よりリアリティのある映像を実現していた。

●128ビットプロセッサ「Emotion Engine」、浮動小数点演算性能はPentium IIIの数倍

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【Emotion Engineの主な仕様】
・動作周波数:300MHz
・命令キャッシュ:16KB(2way)
・データキャッシュ:8KB(2way)
・スクラッチ・パッド:16KB(2ポート)
・製造プロセス:0.18ミクロン
・総トランジスタ数:1,050万トランジスタ
・ダイサイズ:240平方ミリメートル
・コア電圧:1.8V
・消費電力:15W
・浮動小数点演算性能:6.2GFLOPS
・座標変換+透視変換:6,600万ポリゴン/秒
     +光源計算:3,800万ポリゴン/秒
     +フォグ :3,600万ポリゴン/秒
・ベジェ曲面生成:1,600万ポリゴン/秒

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990302/play.htm