泉代表、野党共闘「しっかり総括」 来年改選の参院議員には不安も
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枝野幸男前代表の後任を選ぶ立憲民主党の代表選で、旧国民民主党出身で47歳の泉健太政調会長が選ばれた。

新代表にとって大きな課題は、来夏の参院選に向けて、新たな「野党共闘」の形をどう作るのかだ。

 枝野前代表は衆院選で、共産と「限定的な閣外からの協力」という政権枠組み合意を結ぶことで、共産の候補者を降ろしてもらい候補者の一本化をつくった。しかし、与党から「立憲共産党」と批判を浴びた。

 代表選直後の記者会見でも、泉氏には共産との関係に関する質問が相次いだ。「閣外協力」の合意について問われると、泉氏は「(衆院選で)想定していた結果を出すことができなかったので、単に継続ではなく、しっかり総括をせねばならない」と見直す考えを示した。

 共産との「野党共闘」は2016年の参院選から始まった。13年参院選では1人区で野党候補が乱立し、自民党に2勝29敗で惨敗した。この反省から野党候補の一本化を始め、16年は11勝21敗、19年は10勝22敗と持ち直した。ただ、10月の衆院選では217小選挙区で一本化したものの当選は62人にとどまった。

 共産との「共闘」の見直しを迫っているのが、立憲にとって最大の支持団体の連合の芳野友子会長だ。