世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスの変異ウイルス「オミクロン株」をめぐり、11月30日から年末まで外国人の新規入国が原則停止となり、和歌山市内にある技能実習生の研修施設でも戸惑いの声が上がっています。

 和歌山市にある「国際ビジネス情報協同組合」の研修施設では12月3日に中国からの技能実習生13人が来日する予定でしたが、入国できなくなりました。

 施設では技能実習生に約1か月研修を行い、その後、県内の企業に送り出しています。コロナ前までは年間100人ほどの実習生を受け入れていましたが、今年の受け入れはわずか15人のみ。11月8日にようやく制限が緩和され、入国予定だった13人も就労先が決まっていただけに企業側も残念がっているといいます。

 (国際ビジネス情報協同組合 岩倉敏浩専務理事)
 「いろんな形で入国してくる外国人の方がいますが、やっぱり戦力になってもらっている現実があって、そういった方が来られないというのは大打撃ですよね。わたしたちも計画がなかなか立たない。でも態勢は維持しつつというのもなかなか厳しいです」

 一方で、この状況が続けば深刻な人不足に陥るとの懸念もあるようです。

 (岩倉敏浩専務理事)
 「実習生からしてみれば日本以外の国にも行けるわけで、『日本がだめならほかに行こうか』となりつつあります。いざ日本が『さぁ、おいでよ』となったときに、『あれ?人が集まらないな』みたいなことになったら怖いなと」

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20211130/GE00041305.shtml