神聖隊(しんせいたい、ヒエロス・ロコス、古代ギリシア語: Ιερὸς Λόχος)は、紀元前378年に将軍ゴルギダス(ギリシア語版、英語版)が結成した古代ギリシア・テーバイ(テーベ)の、ギリシアで最強と謳われた精鋭歩兵部隊である。

古代ギリシャにおいてテーバイはエリスとならび、男性の同性愛がもっとも行われた都市だった。テーバイが位置する中部ギリシャ・ボイオチア地方では、少年愛で知られたヘラクレス崇拝がさかんだった。
アリストテレスの失われた著作には、ヘラクレスの甥であり、従者、愛人であったイオラウスの墓所に関する描写があるが、そこは古代テーバイの男性同性愛者のカップルが互いの愛を誓い合う場所として利用された。
プルタルコスは「神聖隊」の呼称はこの風習に由来すると考えている。

スパルタを破ったレウクトラの戦い等で活躍し、紀元前4世紀のテーバイのギリシア覇権確立に大いに貢献したこの部隊は、150組300名の男性の恋人同士によって編成されていたという。
なぜ男性同士のカップルから成っているかというと、愛する相手に惨めな姿を見せようとせず、かつ恋人を守って戦うだろうとの想定のもと設立されたためである。彼らは国費で養われ、平時は専ら訓練に励んでいた。
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