兵庫県稲美町で民家が全焼し、焼け跡から住人の小学生兄弟の遺体が見つかった放火殺人事件で、
逮捕された兄弟の伯父(51)が「妹夫婦に不満があった。子供に憎しみはなかったが、妹夫婦の大切な子供を傷つけてやろうと思った」などと
供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警加古川署捜査本部は、伯父が同居する親族に一方的に恨みを募らせ、
犯行に及んだとみて調べている。

逮捕されたのは、無職の松尾留与(とめよ)容疑者。捜査本部によると、先月19日午後11時半すぎ、当時の自宅に放火して全焼させ、
就寝中だった小学6年、松尾侑城(ゆうき)君(12)と同1年、真輝君(まさき)(7)の兄弟を殺害したとして、
同24日に殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕された。

捜査関係者によると、松尾容疑者は容疑を認め、取り調べにも素直に応じている。
動機については、兄弟の両親で自身の妹夫婦に不満があったという趣旨の供述をしている。

関係者によると、事件で全焼した家は松尾容疑者の実家で、十数年前に家を出て大阪へ行き、施設で軽作業をしたり、
生活保護を受けたりして暮らしていたが数年前に戻ってきていた。

その後は、妹夫婦4人と同居していたが、家の中でも家族と接する機会はめったになかったという。

https://www.sankei.com/article/20211202-5KFF423IWJJHXEUDTRVYHXCHBI/