兵庫県稲美町で住宅が全焼し、小学生の兄弟が死亡した放火事件で、逮捕された伯父の無職松尾留与容疑者(51)が「妹夫婦に精神的苦痛を与えたくて大切な子どもを狙った」などと供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。県警は松尾容疑者が同居する妹夫婦に対し、生活などへの不満から一方的に恨みを募らせたとみて経緯を調べている。

捜査関係者によると、松尾容疑者は数年前から、実家である稲美町の住宅で、兄弟の母に当たる妹の家族と計5人で暮らしていたが、1階の自室にこもり、ほとんど接触がなかった。

仕事や生活態度などをめぐるトラブルがあったとみられ、調べに妹夫婦への不満を述べる一方、死亡した兄弟への謝罪の言葉はないという。

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