コロナ感染したら無症状でも一律入院に 京都府、オミクロン株対策で

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の水際対策で、京都府の西脇隆俊知事は3日、すべてのコロナ感染者を症状の有無を問わず入院させ、変異株について調べると発表した。感染症法に基づく措置。同日から当面、新規感染者を対象に続ける。

 新たな措置で、陽性者は入院後まずデルタ株かどうかの検査を受ける。結果は1〜2日で判明し、デルタ株で重症化リスクがないと分かれば宿泊療養施設に移ってもらう。デルタ株でない場合、オミクロン株の可能性もあるため、さらに約1週間の入院に。その間にウイルスのゲノム解析を進める。

 これまでは基礎疾患や重症化リスクのある人、中等症以上の患者などが入院治療の対象だった。そのほかの感染者は原則、京都市内に3カ所ある宿泊療養施設に入所してもらってきた。

 府は、入院に従わない場合は感染症法の罰則の対象になると説明している。

 また、オミクロン株の感染者の濃厚接触者が府内で出た場合は、宿泊療養施設に入所するよう依頼し、2日に1回程度、PCR検査を実施する。

 府内で、オミクロン株の濃厚接触者は確認されていない。大阪や兵庫など近隣府県で濃厚接触者が確認されたため、今回の対応を決めた。西脇知事は記者会見で、「感染再拡大が起こるとすれば、オミクロン株が一つの大きなリスク要因になる。慎重の上にも慎重に対応すべきだ」と説明した。(高井里佳子)

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