米ウェストハリウッドにあるミュージシャンのマリリン・マンソンの邸宅で、ロサンゼルス郡保安官事務所の捜査官による家宅捜索が11月29日(現地時間)に行われた。米Deadlineが報じた。

今回の家宅捜索は、マンソンに容疑がかけられている性的暴行に関する捜査の一環。米TMZによると、捜査官はハードディスクなどの記憶装置を押収。家宅捜索時、マンソン本人は自宅にいなかったようだ。

事件は、「ゲーム・オブ・スローンズ」などに出演する女優のエスメ・ビアンコが4月、マンソンから性的暴行を受けたと訴訟を起こしたもの。訴状によれば、マンソンから仕事のオファーを受けて2011年にイギリスからロサンゼルスへやってきたビアンコは、マンソン邸に住み始めたが、マンソンの許可なく食事や睡眠、外出をすることは許されず、同年5月にはレイプされたと訴えている。

対するマンソン側の弁護士は、「これらの主張は明らかに誤りだ」と声明を発表。ビアンコ側が金銭目的で訴訟を起こしたとし、「これらの疑惑に対して法廷で積極的に異議を唱え、必ず勝訴すると確信している」と徹底抗戦の姿勢を示している。

マンソンは過去にも元交際相手のエバン・レイチェル・ウッドから性的、身体的虐待で告発されており、当局の捜査のほか、所属レコード会社がマンソンの楽曲をカタログから削除するなどの処置がとられていた。

https://eiga.com/news/20211203/15/