NHKの取材で2位〜4位連合構想があったが小沢に潰された

https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/73246.html

代表になれなかった男
幻に終わった勝利のシナリオ

決選投票で勝敗を左右するのは、決選投票に残れなかった陣営の動向だ。
投票日前日、陣営間で決選投票を見据えた交渉が本格化した。

この時点で小川陣営は、自分たちが2位に入るという確信のもと、逢坂・西村両陣営と「2〜4位連合」を結成して、決選投票で泉を逆転する戦略を描いた。
逢坂・西村両陣営も、自分たちが決選投票に進めば、小川陣営の協力がなければ泉相手に勝ち目はないと考えていた。
そうした事情から、投票日前夜、3陣営の幹部は「2〜4位連合」を結ぶことで合意。
「2〜4位連合」の合意に、小川陣営内では、勝利への期待が一気に膨らんだ。

決選投票の票よみは「小川160ポイント・泉125ポイント」。
投票先がはっきりしない19人の国会議員全員が泉に投票しない限り、小川が勝利するという見立てだった。

一方の泉陣営。
3陣営が合意したとの情報は、国会近くのホテルの一室に設けられた選挙対策本部に夜のうちに伝わった。

泉陣営も、この間、決選投票に向けた多数派工作をしかけていた。
決選投票で逆転される恐れがあるのは、小川が残った場合のみと分析。複数のルートで、逢坂陣営に決選投票での連携を持ちかけ、小沢もその一翼を担った。
逢坂陣営が「2〜4位連合」を選んだとの報告を受けた小沢は、陣営に檄を飛ばした。
「全面戦争だ。朝まで寝ずに切り崩せ」
泉陣営の議員たちは、投票開始直前まで、小川の推薦人に名を連ねた議員も含め、電話やメールで必死の働きかけを続けた。