ピラミッド、ナスカの地上絵など古代遺跡は異星人たちの足跡なのか

〈ピラミッドを建造したのは宇宙人だ〉──。2021年7月、米テスラCEOのイーロン・マスク氏が投稿したこんなツイートが、世界を驚かせた。

 エジプトの誇る世界遺産ピラミッドは、地球外から来た宇宙人が建てたという説が根強くある。作家でオカルト研究家の山口敏太郎氏が語る。

「そもそもギザの三大ピラミッドは最大で底辺230m、高さ約150mと超巨大な建造物です。建造には2〜50トンの石が230万個以上も使用されており、車輪が発明されていなかった古代エジプトでの運搬は難しい。またギザの大ピラミッドの北緯の数値は光の速さの数値と一致し、さらにピラミッドの周囲の長さを高さの2倍で割ると、小数点第15位まで円周率と一致します。

 三大ピラミッドよりさらに古いスフィンクスには3か所ほど、一般には公表されていない地下へ続く竪穴があるとする説もあります。当時の人類では到底及ばないはずの英知の数々がみられることから、『ピラミッドは、エイリアンが地球に到達したことを示すモニュメント(記念碑)である』と囁かれているのです」

 宇宙人の“痕跡”と考えられる古代遺跡は他にも存在する。

 南米ペルーのナスカの地上絵は全長100m以上。絵として認識するには上空から俯瞰するしかなく、宇宙人へのメッセージ説がある。イギリス南部のストーンヘンジの建造者も超高度な天文学的知識を持っていたと言われている。

「その他にも、UFO着陸の目印説があるイースター島のモアイなど、“誰が何のためにどうやって作ったか”が完全に解明されず、宇宙人の関与が否定できない古代遺跡は多い。ITやAI、レーザー測量やドローンなどの科学技術が発達した現代も未解明の謎が残る古代遺跡は、今なおロマンであり続けます」(山口氏)

※週刊ポスト2021年12月3日号

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