15歳少女の自殺手助け、被告の男「中止提案したが『もう限界』と懇願された」

浜松市で中学3年だった少女(当時15歳)を誘拐し、自殺を手助けしたとして、未成年者誘拐と自殺ほう助の罪に問われた福岡市東区、無職の男(33)の初公判が27日、静岡地裁浜松支部(大村泰平裁判長)であった。
被告の男は、起訴事実について自殺ほう助は認めたが、未成年者誘拐は「(少女を)誘惑していません」と否認した。

起訴状によると、男は3月15日、SNSで知り合った少女を浜松市内で誘拐し、天竜区のキャンプ場テント内で練炭自殺を図り、少女の自殺を手助けしたとされる。

検察側は冒頭陳述で、「被告はツイッターで一緒に自殺する人を探し、少女と、別の女性の3人で自殺することにした」と説明。当日朝に別の女性が計画から抜け、男は中止を提案したが、「少女から『もう限界』などと懇願され、思い直した」と指摘した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210529-OYT1T50041/