【特別寄稿】衆院選で躍進した維新が声高に改憲を主張!「維新とこれからどう戦うのか?」との横田一記者の質問に緊急事態条項の危険性を詳細に解説するれいわ・山本太郎代表と「維新バスター」大石晃子衆院議

山本代表「憲法が守られていないこの政治の中で、『憲法を変えたい』って、これは盗人が窃盗罪を緩めろと言っているのと一緒!都合のいいことを言うな! まずやるべきことをやれ!!」

横田一「維新についておうかがいしたい。選挙が終わった途端、自民党以上に改憲に前のめりで、第二自民党安倍派のようになっているのですが、維新とこれからどう戦うのか、実態を明らかにするのか、大石さんと山本代表のお考えをおうかがいしたいのですが」

山本太郎代表「今質問をいただいた内容は維新、他にもありますが、憲法改正という部分にかなり前のめりな方々ですね。そういう方々にどうやって対峙していくのかということなのですが、ごめんなさいね、今すぐ憲法改正をしないといけない理由は何がありますか。その改正をしたことによって、すぐに何かが変わりますか。私は、それは優先順位の一位ではないと思っているのです。

 憲法を変えることは、タブーではありせん。当然です。そのために議会があるわけですから。

 けれども、今、この国の状況、25年間の不況の中でコロナがやって来て、多くの方々が所得を減らし続け、生活困窮であったり地盤沈下している生活の中で、憲法の議論を大々的にやりながらということを今やる必要があるのかなというのが私の考えです。

 逆に言えば、元ある憲法も守っていない奴らがそれを変えようとした時には、これは気をつけなければいけないということなのです。(『法律』『条約・協定』『憲法』のピラミッド図を示しながら)憲法って何ですかということですけれども、ピラミッドになっています。

 皆さんにお守りいただくのは法律、一番下。皆さんを法律で縛っています。『ごめんね。ルールを守ってね。そうでないと、みんな好き勝手をやったら困るからルールを作ります』。法律です。

 そして真ん中、これが外国との約束、条約だったり協定。この国で一番力を持っているルール、何ですか。キングオブルールは憲法です。

 それでは『憲法は誰が守るものですか』ということを考えると、これは公務員。その他にも権力を持つ者たちがこの憲法によって縛られるということは、日本国憲法の99条に書かれている通りです。『国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員はこの憲法を尊重し、擁護する義務を負ふ』ということです。

 つまり逆に言えば、その改正したい内容が何なのかをしっかりとチェックしていかなければならない。まずは考えなければならないのは権力者たちを縛るためのルール(としての憲法)、これが守られているのかに一番着目しなければならないということです。
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