■ 「大詔を拝し奉りて」
1941年12月8日(東條英機内閣総理大臣)
https://www.youtube.com/watch?v=EvDlpwWz9Ag

只今宣戦の御詔勅が渙発せられました。精鋭なる帝国陸海軍は今や決死の
戦を行いつつあります。東亜全局の平和は、これを念願する帝国のあらゆる
努力にも拘らず、遂に決裂の已むなきに至ったのであります。

事茲(ここ)に至りましては、帝国は現下の危機を打開し、
自存自衛を全うする為、断乎として立ち上るの已むなきに
至ったのであります。
敵の挑戦を受け祖国の生存と権威とが危きに及びましては、
蹶然(けつぜん)起(た)たざるを得ないのであります。

帝国の隆替、東亜の興廃、正に此の一戦に在り、一億国民が一切を挙げて、
国に報い国に殉ずるの時は今であります。八紘を宇と為す皇謨の下に、
此の尽忠報国の大精神ある限り、英米と雖も何等惧るるに
足らないのであります。勝利は常に御稜威(みいつ)の下にありと
確信致すものであります。

私は茲に、謹んで微衷を披瀝し、国民と共に、大業翼賛の丹心を誓う
次第であります。