スティーリー・ダン『Gaucho』解説:彼らはいかにして悲劇を勝利に変えたのか

1980年11月21日に発売されたスティーリー・ダン(Steely Dan)の37分に及ぶアルバム『Gaucho(ガウチョ)』は、
レコーディングに2年を費やし、当時最も制作費がかかったレコードとだった。

『Gaucho』は、1977年の『Aja / 彩 (エイジャ)』に続く7枚目のスタジオ・アルバムであるが、制作中に大きな悲劇に見舞われた。
アルバムのセッション中、ギタリストのウォルター・ベッカーは、ある日の深夜、ニューヨークのアパートに帰る途中で車に轢かれてしまい、
復帰までに6カ月を要したのだ。また、ウォルター・ベッカーのガールフレンドだったカレン・ロバータ・スタンレーは、アルバム制作中にウォルターの
自宅で薬物の過剰摂取により亡くなってしまった。

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