インドネシアのジャワ島東部にあるスメル火山が4日に噴火し、当局によれば、少なくとも14人が死亡したほか、約1300人が住む場所を追われて避難所に避難した。

インドネシアの国家防災庁(BNPB)は5日、声明で、噴火によって56人が負傷したほか、35人が重傷となっていると明らかにした。
犠牲者のうち5人の身元がわかっておらず、9人が行方不明となっているという。

数百軒の家屋が全壊したほか、33の学校が被害を受けた。

当局によれば、スメル山は火砕流のため依然として危険な状況にある。火砕流は灰や岩、火山ガスが混ざっており、溶岩よりもはるかに危険な場合もある。

スメル山の観測所の責任者は5日、CNNの取材に対し、火砕流の可能性が依然として高いため、全員に対して警戒態勢を高めることを勧めると述べた。
同責任者によれば、午前5時と午前10時の2回、火砕流を観測した。

当局は、学校やモスク(イスラム教礼拝所)、公民館などを避難所にしている。

ジャワ島はインドネシアで最も人口の多い島で首都のジャカルタもある。
3600メートル以上の高さを誇るスメル山はジャワ島で最も高い山となっている。

観測所によれば、4日午後3時ごろに最初の火山灰や硫黄臭の報告があった。
政府の緊急対策チームが公開した動画には、巨大な噴煙から逃げようとする住民らの様子が映っている。
他の動画では、煙が周辺を覆うなか、モスクに人々が集まっている様子が捉えられている。

当局は噴火を受けて、人々を周辺の地域から避難させている。

https://www.cnn.co.jp/world/35180415.html
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