冷凍カツオの窃盗事件をめぐり静岡・焼津漁協は6日、焼津漁港に水揚げする漁業者に向けて説明会を開催した。漁業者からは怒りの声が…。

(説明会での漁業者の声)
「問屋じゃないんだよ船主なんだよ盗まれているのは」
「不手際じゃないだよ、故意でやっているんだよ」

これはDaiichiTVが入手した、6日に開かれた説明会の音声データだ。焼津漁協に対し漁業者が怒りの声を上げている。

(焼津漁協 西川角次郎 組合長)
「この度、当魚市場で発生しました不祥事・事件につきまして大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした」

漁業者に向けて頭を下げる焼津漁協の幹部ら。6日、事件が発覚してから初めて、カツオを水揚げする漁業者に対し、謝罪と説明を行った。

この事件は2月、焼津漁協の職員や水産加工会社の役員ら5人が水揚げされた冷凍カツオ約4.4トンを盗んだとして逮捕、起訴されたもの。焼津漁協は職員の逮捕を受け、11月、会見を開き、県に提出した調査報告書について明らかにした。調査報告書によると、漁協の職員がカツオを抜き取る不正行為が20年間で少なくとも10件あり、そのほとんどで抜き取った報酬を受け取っていたことがわかった。しかし、抜き取りに関与した人数や被害総額などについては「調査困難」として明らかにしていない。

6日の説明会では焼津漁協の幹部らが調査報告書の内容や再発防止策を説明したうえで、漁業者からの質問に答えたという。しかし、漁業者からは怒りの声が…

(説明会での漁業者の声)
「盗人に管理はできないって言ってるの、こんなルール作ったって、俺は何回も言ってきたんだから、盗人の運送屋が盗んでたら何にも管理なんか出来っこねえじゃん」

説明会を終え、参加した漁業者は…。

(説明会に参加した漁業者)
「問題は深いので、みなさん出席した人は納得していないような説明だったんじゃないかなと思いますけど、とにかく新たに調査委員会などを立ち上げてもらって、やってもらわないと、まだまだ時間がかかるんじゃないかなと思ってます」

焼津漁協は7日も説明会を開く予定で、今後、委員会を立ち上げ再発防止策を検討していくという。https://news.yahoo.co.jp/articles/d9b955c08d00bd96d4e45dbe9c4c6fd893add990