いわゆる「就職氷河期」世代を含む30代から50代の仕事を求めている人を対象とした合同企業説明会が神戸市で開かれました。
「就職氷河期」世代は、バブル崩壊後に就職が特に厳しかった時期に社会に出た人たちで、兵庫県は6日、この世代を含む、おおむね35歳から54歳までの就職や転職を希望する人と、
人材を求める県内の企業とのマッチングを支援しようと、説明会を開きました。
神戸市中央区の会場では、29の企業や団体がブースを設けて、人事の担当者が業務や福利厚生の内容を詳しく説明していました。
兵庫県西宮市の48歳の男性は、「コロナ禍で派遣の仕事が少なくなって参加しました。昔は給与などを重視しましたが、今はやりがいのある安定した職を求めています」と話していました。
「就職氷河期」世代は全国でおよそ1700万人いて、政府はおととし、いわゆる「骨太の方針」で、支援プログラムを盛り込み、およそ100万人を対象に、
支援を通じて、正規雇用で働く人を3年間で30万人増やす数値目標を掲げています。
兵庫県の平野謙 雇用就業室長は、「コロナ前は人手不足で就職氷河期世代も採用に結びついていたが、コロナで経済が悪化するなか、就職の支援に力を入れたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211206/2000054782.html