今年話題になった言葉を選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞」が2日、発表された。年間大賞はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ」、TBSドラマ「半沢直樹」の決めぜりふ「倍返し」、予備校のCMから広がった「今でしょ!」、2020年東京五輪を呼び込んだ滝川クリステルさんのスピーチの「お・も・て・な・し」に決まった。
同時に4語も大賞に選ばれたのは過去最多。選考委員で政治学者の姜尚中さんは「今年は流行語の収穫の年だった」と振り返った。

あまちゃんで主演した能年玲奈さんは「聞くだけで楽しい言葉。うれしくて『じぇじぇじぇ』を叫びたい気持ちです」と喜びを語った。滝川さんは照れながら「お・も・て・な・し」を手ぶり付きで披露した。
トップ10には、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」や、熊本県のPRキャラクター「くまモン」など人気者が各地で誕生している「ご当地キャラ」が並んだ。

健康への悪影響が懸念される微小粒子状物質「PM2.5」、民族などを理由に差別や憎しみをあおる「ヘイトスピーチ」、若者に過酷な働き方を強いる「ブラック企業」、公務員らによる秘密漏洩に重罰を科す「特定秘密保護法」と、社会問題となった言葉もトップ10入りした。
また、選考委員特別賞には、東日本大震災の被災地を勇気づけた東北楽天ゴールデンイーグルスの日本一をたたえ、「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう」が選ばれた。
楽天の美馬学投手は「受賞はファンの皆さまのおかげです」と感謝を口にした。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG02059_S3A201C1CR8000/