クロマグロ漁獲枠15%増 初の増枠

2022(令和4)年以降の漁獲枠について、大型魚(30キロ以上)は今年比15%増を割り当てることが決まった。

日本はこれまで、科学調査で回復基調にあるとし、増枠提案を始めたが、米国など慎重派の参加国の反対で見送られてきた。

水産庁資源管理部は「漁業者が大変な犠牲とともに資源管理に対し、本当に真剣に取り組んできた。
今回の増枠は、こうした国を挙げての資源管理で、資源の回復が国際的に理解された結果だ」と話した。

回遊魚の太平洋クロマグロは日本が最大漁獲国だ。乱獲で資源量が激減したため、15年以降はWCPFCにより資源管理が導入。

今年7月の漁獲枠検討のための作業部会で、日本は大型・小型ともに20%増を提案し、今回ようやくそれが認められた形になる。

https://www.sankei.com/article/20211207-MNLUTOBVBNL5PPXBQZYOUOPB5Q/