https://courrier.jp/media/2021/12/09022141/ffdd9b5cf5cdceeed10aee0ab0bbef66-e1638951805600-1600x900.jpg

アパレル企業などが動物の毛皮や革を使った商品を製造することを、過激な手段で阻止してきたことで知られる動物愛護団体「PETA」。彼らがまた凄まじいアピールを始めたことを「USAトゥデー」や「ニューヨーク・ポスト」などの海外メディアが報じている。


今回話題になっているのは、同団体が立ち上げた偽のブランド「アーバン・アウトレイジ(Urban Outraged)」。彼らが敵視しているアパレルメーカー「アーバン・アウトフィッターズ(Urban Outfitters)」を意識してのことだ。同メーカーは革製品も扱っており、製造をやめるようPETAから繰り返し警告を受けていた。

「アーバン・アウトレイジ」の広報をするSNSやオンラインストアのデザインは作り込まれていて、パッと見た限りでは一瞬、本物のアパレルショップに見える。だがよく目を凝らすと、人間の顔の皮膚で作られた血みどろのジャケット、ソールが人間の歯でできたブーツ──人間のパーツを使って制作されたアイテムばかり並んでいることに気付く。

商品名はたとえば「ソフィー製のドレス」など、つくるにあたって「“解体された”人間の名前が付けられている」とのこと。もちろん、すべて嘘だ。商品も実際には販売されておらず、いずれもイメージ画像に過ぎない。

ちなみに、サイトに掲載されている「ソフィー」で作られたドレスの商品説明文は以下の通りだ。

「スタイルとラグジュアリーのいいとこ取りであるソフィー製のドレスは、シーズンを問わず長く愛用できるようにデザインされています。ソフィーは人生で最も美しい瞬間を閉じ込めたような、永遠の美貌の持ち主でした。家を追われた後の彼女は20マイルもの距離を歩かされ、疲れて倒れた彼女の目には、残酷な農夫たちがタバコと唐辛子を塗りたくっていました。ソフィーのドレスは、あなたが必要とする唯一のドレスになることは間違いありません」

なお、PETAは「人間の皮を着るという発想に人が恐怖を覚えるのは当然です。誰もが胃を痛めるはずです──牛やヤギ、羊などの動物の皮を着るのと同じように」との声明を出している。


https://courrier.jp/cj/270675/