1票差で落選 申し立てで数え直し 差が3票に広がる 元市議の申し立て棄却 兵庫県・尼崎市議選(関西テレビ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3adb01bb3bd8bfb1fc6410d24fae08391961250

ことし6月に行われた兵庫県尼崎市の市議会議員選挙で1票差で落選した候補者が行っていた審査申し立てについて、県の選挙管理委員会は退けることを決めました。

ことし6月に行われた尼崎市議選で、最下位で当選した迫田敬一市議に1票の差で落選した寺坂美一元市議が、選挙後に票の数え直しを求めて異議申し立てを行いました。これに対し、尼崎市の選管は「何ら不適正な点はない」として申し立てを棄却しました。

市の選管による棄却を受け、寺坂元市議は兵庫県の選管に審査を申し立てました。

県の選管は11月、投票用紙に書かれた名前に誤字脱字などがある「疑問票」を抽出し、再点検を行った上で、無効票を含む6260票すべてを数え直しました。

再点検では「寺坂けんいち」と書かれた投票について、尼崎市選管では有効票となっていましたが、県の選管はこれを無効票と判断。一方で、「さこたけんいち」と書かれた無効票については有効票と判断するなどした結果、迫田市議と寺坂元市議との票差は1票から3票に広がりました。

この結果から、県の選管は「寺坂元市議の申し立てを採用する理由はない」として、今月6日、申し立てを退けました。

寺坂元市議は「票の判断については疑問が残る」とした上で、「大阪高裁に提訴するかどうかは中身を精査して弁護士と相談したい」としています。