っぱ李白よ

https://i.imgur.com/9wAYBun.png
李白 - 《贈汪淪》
成立:唐代(AD701 – AD762)

李白乗舟将欲行
忽聞岸上踏歌声
桃花潭水深千尺
不及汪淪送我情

李白舟に乗って将に行かんと欲す
忽ち聞く岸上踏歌の声
桃花潭水深さ千尺
及ばす汪倫が我を送るの情に

李白は舟に乗って今や出発しようとしていた。
ちょうどその時、岸の上から足を踏み鳴らして歌う声が聞こえてきた
桃花潭の水は深さが千尺もあるというが
それでも汪倫が私を送ってくれる情の深さには及ばないだろう

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李白 - 《静夜思》
成立:唐代(AD701 – AD762)

牀前看月光
疑是地上霜
挙頭望山月
低頭思故郷

牀前月光を看る
疑うらくは是、地上の霜かと
頭を挙げて、山月を望み
頭を低れて、故クを思う

静かな秋の夜、ふと寝台の前の床にそそぐ月の光を見ると
その白い輝きは、まるで地上におりた霜ではないのかと思ったほどであった
そして、頭を挙げて山の端にある月を見て、その光であったと知り、眺めているうちに遥か彼方の故郷のことを思い
知らず知らず頭をうなだれ、しみじみと感慨にふけるのである