風知草
共産党、政権参加なら=山田孝男
https://mainichi.jp/articles/20211206/ddm/002/070/063000c

 テレビや新聞の開戦回顧特集は、知らぬ間に常識を見失った当時の指導者たちの、過去の成功にとらわれた慢心、帝国は無敵・無謬という過信、人々の意思疎通の欠如、責任回避を掘り下げていた。
 教訓は現代の政治にも当てはまる。与党は言わずもがなだが、安保や天皇をめぐる共産党綱領の現実離れも、私から見れば度を超している。常に原則的な批判を示す野党を貫くならそれでいいが、政権参加を狙うのなら現綱領の絶対視は改めるべきだろう。
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根拠ない断定で、日本共産党を叩く異常
――「毎日」コラム「風知草」を批判する
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-12-08/2021120800_00_0.html

戦争指導者と重ね合わせて共産党攻撃――「度を超した漫罵」

 山田氏は、太平洋戦争での戦争指導者たちが、「過去の成功にとらわれた慢心、帝国は無敵・無謬(むびゅう)という過信、人々の意思疎通の欠如、責任回避」に陥っていたとし、「教訓は現代の政治にも当てはまる」として、党綱領を批判しています。志位氏は、ツイッターで、山田氏のこの姿勢について、次のように批判しています。

 「Y(山田)氏も日本共産党が侵略戦争に命がけで反対を貫いた事実を知らないはずはなかろう。こともあろうに戦争指導者と重ね合わせて共産党を攻撃するとは、度を超した漫罵ではないか」

 「共産党に対しては何を言っても許される。そんな空気が蔓延(まんえん)してしまったら日本の民主主義は危うくなる。巨大メディアに強く警鐘を鳴らさないわけにはいかない」

 歴史の教訓を言うのなら、1931年の「満州事変」以来、日本の侵略戦争をあおり、太平洋戦争では大本営発表を垂れ流し、国民を戦争に駆り立てていった「毎日」をはじめ大手紙の責任こそ振り返るべきでしょう。

 軍部の行動を賛美し、絶対視した大手紙の報道こそ、「帝国は無敵・無謬」という国民の認識を生んだのであり、今日の日米同盟「絶対視」に通じるものがあると、厳しく指摘しないわけにはいきません。