社会学者の古市憲寿氏が9日、フジテレビ系「めざまし8」に出演し、新型コロナウイルスのオミクロン株に対する過剰反応に警鐘を鳴らした。

 日本国内でオミクロン株の4例目の感染が報告されたというニュース。感染者はナイジェリアに滞在経験のある50代の男性で、ワクチンを2回接種していた、いわゆる「ブレイクスルー感染」だった。男性と同じ飛行機に乗っていた乗客103人は濃厚接触者に認定され、健康観察中だという。

 オミクロン株による重症者は現時点では出ていない。古市氏は「現状の情報を見る限りは、そんなにオミクロン株ってすごい恐れるべきではないっていう状況」と分析。一方で「拒否反応が大きすぎる」ことを懸念した。

 「まるで2年前のダイヤモンドプリンセス号の騒ぎを再現しているかのよう」と例示。厚生労働省が、入国2週間以内の全陽性者を入院させるよう要請したことにも触れ、「軽症とか無症状の人も入院させていたら医療が切迫してしまう」とした。

 コロナ騒動のスタート地点に戻ったかのような対応に「2年間で学んだことをわすれちゃったのかなって」と疑問視。「むしろ『コロナの騒動を長引かせたい人がいるんじゃないかな』っていぶかしがっちゃうぐらい」と首をかしげていた。

https://www.daily.co.jp/gossip/2021/12/09/0014901986.shtml