火薬量の確認怠り発射 演習場外着弾で調査結果―陸自
2021年12月09日12時12分

 陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)で6月、訓練中に迫撃砲弾が場外に着弾した事故で、防衛省陸上幕僚監部は9日、火薬量の確認を怠ったことが原因とする調査結果を発表した。陸幕は関係者12人を停職などの処分とし、「再発防止策を徹底し、信頼回復に努める」と謝罪した。

 事故は6月23日に発生。高知駐屯地(高知県香南市)所属の第50普通科連隊が120ミリ迫撃砲の実射訓練中、1発が約3キロ離れた目標を越え、約6キロ先の演習場外に着弾した。けが人はいなかった。

 陸幕によると、弾薬手が砲弾の火薬量を減らして飛距離を調整、副砲手らも発射前に点検する手順だが、いずれも確認を怠り調整前の砲弾を発射した。陸幕は、訓練の遅れによる焦りなどが背景にあったと指摘した。(2021/12/09-12:12)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021120900622&;g=soc



ことし6月、滋賀県高島市にある陸上自衛隊の饗庭野演習場で、迫撃砲の射撃訓練中に砲弾1発が誤って演習場の外に飛び、国道を越えて道路工事現場の近くに着弾しました。
けがをした人はいませんでした。
この事故について、陸上自衛隊は、確認が不十分なまま、飛距離を調節するための火薬の量が本来より多い弾薬を使ったのが事故の原因だとする調査結果を公表しました。
次の射撃で使うために近くに置いていた、火薬の量を調整していない弾薬と取り違えたうえ、分隊長は訓練が計画より遅れていたため時間の計測に集中し、確認や指導が不十分だったということです。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211209/2000054881.html