茨城・鹿嶋市議会、ネット配信一部取りやめ 市長の不適切発言で
12/9(木) 18:02

 茨城県鹿嶋市の錦織孝一市長が市議会での答弁で不適切な発言をしたため、インターネットでの議会映像の配信を一部で取りやめたことが分かった。この影響で、サッカーのJ1鹿島アントラーズの新スタジアム構想に関する質疑も見られなくなり、サポーターらから不満の声が噴出。市側は配信再開に向け、編集作業を急いでいる。

 問題発言があったのは、7日の市議会本会議一般質問。市長の出処進退などに関する答弁の中で、卑わいな表現や民族差別、職業蔑視などを含む発言を繰り返していた。

 市は通例、動画配信サイト「ユーチューブ」を通して、市議会一般質問の模様を配信。問題の答弁も、同日中はライブや録画で配信されていたが、8日朝から視聴できなくなった。市によると、議会を傍聴していた職員らが不適切発言に気づいたものの、録音を確認してから議会事務局に削除を申し入れたため、一時的に配信されてしまったという。

 7日は6氏が登壇。移転候補地などを巡り注目が集まるアントラーズの新スタジアム構想に関する質疑も行われたが、削除の影響で視聴できなくなった。このため、サポーターからは、不満の声があがっている状況だ。

 錦織市長は9日、問題部分7カ所の議事録からの削除などを議会に申し出た。市は今後、問題部分の映像を修正した上で、各市議ごとに質疑を区切るなどして公開する方針。

 ただ、議会はウェブや地元のFMラジオ局で生中継されており、議員の一人は「議事録からは削除されても発言した事実がなくなったわけではない」と批判した。【根本太一】

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6838ced5ab48a91fe3926f2bae45e3d48264948