ネオニコチノイド系殺虫剤を使い始めた1993年に起きたこと
書籍『東大教授が世界に示した衝撃のエビデンス 魚はなぜ減った? 見えない真犯人を追う』から紹介 第3回
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動物プランクトンとエビ類が激減
 ネオニコチノイド系殺虫剤は昆虫類の神経系に作用するが、同じ節足動物である甲殻類の神経系は昆虫類とほぼ同じだ。
となると、宍道湖の魚にとってエサとして重要な動物プランクトンの大部分を占めるキスイヒゲナガミジンコは、
もしかしたらネオニコチノイド系殺虫剤の影響を受けるかもしれない。日本では水田用のイミダクロプリドというネオニコチノイド系殺虫剤が、
1992年11月に初めて登録された。従って日本でネオニコチノイド系殺虫剤が最初に使用されたのは、1993年の田植え期となる。

 宍道湖では国土交通省出雲河川事務所によって、毎月、湖心で動物プランクトン調査が行なわれている。
そのデータを確認したところ、まさに1993年5月に動物プランクトンが激減し、その後回復の兆しがなかった

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いかりゃく