《露骨な価格交渉も》「本番、本番」と母親の言葉をオウム返しする息子の横で…“中年パパ活女子”たちを悩ませる“厳しい現実”

ここでは、AV女優や風俗、介護などの現場でフィールドワークを行うノンフィクションライター、
中村淳彦氏の著書『パパ活女子』(幻冬舎新書)の一部を抜粋し、「中年パパ活女子」たちの証言を紹介する。
(略)

「男性からどんどん1.5とか2とか、高くても3とかいってくる。
だいたい前提として、会ったことない人とセックスする約束なんて無理だって。それがいまの状況です。
金額とか条件は相手によるし、条件は会って相手を見てから決めたい。

知らない人と売春みたいなことをするなら、最低3以上は欲しい。
でも、いきなり1.5で大人どうですかとか、そんなのばかり。会話にならない気持ち悪い男がたくさんです。
そんな状況なので、パパ活を遊び半分でやろうって目論見は外れちゃってます。
やっぱり友だちの紹介のほうがいいかも」(歯科衛生士、37歳)

勤続15年のベテラン歯科衛生士で、年齢よりかなり若く見える美人女性だった。
彼女は彼氏と別れたことから暇になり、休日にできる副業を探していた。同業の友だちの勧めでパパ活に足を踏み入れている。

彼女が想像していたパパ活は、「遊び感覚で魅力的な年上男性とデートして、好きな相手だったら肉体関係にもなって」というものだった。
休日に労働をして時給を稼ぐのと男性と遊んで稼ぐのと、どちらのほうが楽しいか天秤にかけてのパパ活という選択だった。
しかし、上から目線の売春行為の誘いが続々ときてウンザリといった状態だった。
https://bunshun.jp/articles/-/50407