2014年、Chageにとって思いがけず大きな事件が起こった。

「もう映画のような、小説の世界のようなことが起きちゃうんだと。青天の霹靂っていう言葉は、こういうことのためにあるようなもので。冷静に考えて、ぱっと浮かんだのはファンの方たちの顔。『ここで俺がふさぎ込んでもしょうがねえな』っていうのはものすごくありました。ファンの子にもつらい思いをさせちゃったわけです。ファンの子と一緒になってちょっと世の中のバッシングに受けて立とうかな、俺とファンが一緒になってテトラポットになって受け止めようじゃねえかと。あのときファンの方のと一緒になって喜怒哀楽を感じて、お互い良かったね。ファンの子に対してもそうだし、向こうもそう思ってくれてるみたいだし。やっぱ、これはもうお互いさまっていうことで。逃げるわけじゃなく、それをどうやったら耐えていけるかっていうのを学んだ気がします」

僕には音楽しか残っていない

音楽をやめる気は毛頭ないと笑い飛ばす。

「だって、もう音楽しか残ってないもん(笑)。これを取り上げられたら、僕、途方に暮れちゃいますから。もうとにかくやっぱりお客さんの前に立つこと、歌うことが最大の喜びだっていうのを今、実感してますから。どんな状況であっても、自分がステージに立ってパフォーマンスをする喜び、できる喜び。そのために体力を付けてプールでも行こうと思ったから、あれですから(笑)。なくしたのがタオルで良かったわ(笑)」

そしてまた、こう軽妙に笑わせるのだ。

「やっぱりとどのつまりはやっぱChageっていう名前だよ。こんな名前いねえよ(笑)。こんなふざけた名前付けるの、若いうちはまだいいよ。60過ぎてChageって言われてもね、って思うから(笑)。ニックネームだったのが、ずーっとこれが付いて回るっていう。これが俺の人生なんです、計算通りいかないっちゅうかね。ほんとに。何かがとにかくずれるんですよね。ちょっとずつね(笑)」


俺の人生は計算通りにいかない、だけどおもしろいーー Chageが語る幾多の困難、その先の境地
https://news.yahoo.co.jp/articles/1804bdbb340f697ac03219655e7fb23cc78609fb