「自分で起きて帰るだろうと思った」飲酒して寝込む友人を車内に放置 熱中症で死亡させた19歳を書類送検
2021年12月11日 08:05

 今年7月、沖縄本島南部の海岸でバーベキューをした帰り、駐車した車内で寝込んでいた与那原町の専門学校生=当時(18)=を7時間近く放置し、熱中症で死亡させたとして、与那原署は10日、本島南部の飲食店従業員の男(19)を重過失致死容疑で那覇地検に書類送検した。県警は公判に支障があるとして認否を明かしていない。

 捜査1課や署によると7月10日夜、男ら少年約10人は海岸でバーベキューをしながら飲酒。翌11日午前、男は専門学校生ら複数の友人を車に乗せて帰途に就いた。男は午前10時ごろ、自宅駐車場に到着し、助手席で寝ていた専門学校生を放置したまま車を離れた。エンジンは掛けていなかったという。調べに「自分で起きて帰るだろうと思った」などと話しているという。

 当時の最高気温は32・1度。11日午後4時50分ごろ、男の家族が車内で横たわる専門学校生に気付き、搬送先で死亡が確認された。