想像できひん

最近になってよく耳にするようになった発達障害という言葉。しかし、発達障害に悩むのは子どもだけではありません。大人の発達障害も存在するのです。

あえて「大人の」と言われるものは、概ね大学生以上の年齢の人の発達障害のことを言います。

大人になるまで発達障害とは気付かなかったケースが多いようですでは、なぜ今まで問題にならなかった発達障害が大人になってから問題となるのでしょうか?

就職した仕事で当然の事ながら失敗の連続となり、成功体験を積み重ねることができません。

仕事の継続が難しくなることで転職を繰り返したり、失職してしまったりといったことも多々あります。社会的・経済的に不安定な状況に陥ってしまう危険があるのが大人の発達障害の特徴です。

社会コミュニケーションの障害
日常的な会話のキャッチボールができない
会話を行う際に表情の変化が乏しかったり、ジェスチャーが少なかったりする点も特徴です。
周囲の空気を読むことが苦手で柔軟性に欠ける傾向
同じ事を繰り返す反復的な点も特徴

これらの特性を良い方向に考えると「自分のペースで一つのことをコツコツと集中して行うことができる」という長所として見ることができます。
しかし社会に出るとそうはいきません

以下のようなものがあげられます。
・職場で上司や部下、同僚などとうまくコミュニケーションを取ることができない
・職場やグループの共同作業を行うのが難しい
・音や照明に過剰に敏感であったり逆に鈍かったりする
・同じ服を着て同じ物ばかり食べる同じ作業手順にこだわるといったものがあります
・ケアレスミスが多い気が散りやすいため一つの物事に集中することが苦手
・物の置き忘れや物を無くすことが多い
・片付けや整理整頓が苦手
・約束や時間を守ることが苦手
・落ち着いてじっと座っているなどのことが苦手

今後障害者の雇用が進むにつれて、大人の発達障害を持つ人と一緒の職場で働く機会も増えてくると思われます。このような機会が訪れた時に、大人の発達障害を持つ人とどのように接したら良いのでしょうか。

「今のその人の状態をそのまま受け入れる」という事。大人の発達障害の特性はもって生まれたものです。苦手な特性については「頑張ればできる」ことではありません。
https://www.atgp.jp/knowhow/oyakudachi/c1458/