迷走を重ねる10万円給付 神奈川県は「クーポン支給」希望自治体ゼロの衝撃


「県内の自治体の中で、クーポンでの支給を求めているところはない」

 10日、神奈川県の黒岩知事が衝撃の調査結果を明かした。迷走続きの18歳以下への10万円相当の給付について、県内33の市町村に意見を聞いたところ、10日までに回答があった16の市と町は、すべて現金での支給を希望。クーポン支給を希望する自治体はゼロだった。

 黒岩知事は「クーポンで支給するために膨大な経費と労力をかけるのはムダではないか」と指摘。確かに紙のクーポン券を配るなら、印刷や利用可能な店舗の公募、使える店や商品・サービスの周知徹底……など現金給付に比べて手続きが煩雑だ。政府に具体的な制度設計と事務作業を丸投げされた自治体は「来春までの発行に間に合わない」と悲鳴を上げている。
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