競馬の売上高、コロナ禍で増加 20代の4割が「競馬コンテンツに興味あり」

 日本中央競馬会(JRA)の発表によると、令和2年度の年間売上高は、前年度比3.5%増の2兆9,834億5,587万2,000円で、平成24年度から9年連続で前年度を上回った。データが公表されている昭和29年度以降の推移を見ると、昭和29年度の年間売上高は112億2,931万円で、平成9年度には4兆6億6,166万3,100円に達した。その後は減少傾向が続き、平成23年度には2兆2,935億7,805万3,600円に減っていた

 令和2年度の総参加人員は、前年度比7.8%減の1億6,811万5,273人だった。令和元年度は1億8,229万6,332人で、データが公表されている昭和58年度以降で最も多かったが、令和2年度は平成30年度の1億7,817万5,447人も下回った。

 他方、令和2年度の開催場入場人員は前年度比84.1%減の99万970人と大幅減となった。直近の推移を見ると、平成以降で開催場入場人員が最も多かったのは平成8年度の1,411万6,684人で、平成23年度以降は600万人程度で推移していたが、令和2年度はコロナの影響で大きく減少した。コロナ禍では、自宅からネットで馬券を買った人が増えたとみられる。

 一方、株式会社SheepDogは、20代の男女400名を対象に「競馬に関するアンケート」を実施した。アンケート実施日は8月27日、回答者の居住地は宮城県、東京都、愛知県、大阪府、福岡県。

 競馬への興味や関心、経験について当てはまるものを複数回答で聞くと、「馬券を実際に買ったことがある」が16.5%、「競馬場に足を運んだことがある」が14.75%だった。そのほかでは、「テレビ・ラジオ等で視聴したことがある」が22%、「競馬をテーマにしたゲーム等をしている」が9.25%で、「興味がない」は59.75%だった。

 また、競馬に関するコンテンツを視聴・利用したことがあるか聞くと、「ある」と回答した人の割合は、男性が39%だったのに対して、女性は41.5%になった。こうした状況について同社は、競馬をテーマにしたゲームや女性タレントを起用したテレビCMの影響もあり、競馬への興味・関心が高まっていると推察している。

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