山口県政界でライバル関係にある自民党の林芳正外相(衆院山口3区)と安倍晋三元首相(同4区)の周辺に緊張感が漂っている。
県内の小選挙区が1減し、議席を巡って両氏の争奪戦となる可能性があるからだ。
岸田派の林氏は衆院に転身して要職を任され、岸田文雄首相の後継候補の一人。安倍氏は党の最大派閥の長に就き、にらみを利かせる。

4日、林氏の姿は4区内の下関市にあった。林家の墓を参り、11月下旬に亡くなった元中国経済連合会副会長の叔父宅を弔問した。10月の衆院選で3区に転身。
拠点は宇部市となったが、外相に就任後、初の「お国入り」に約300人が列をなして出迎えた。
支援者は「安倍さんがよく思わない光景でしょう。下関は林が本家本元。安倍さんは東京育ちだから」と本音をこぼした。

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