二つの原水爆禁止団体は統一を(関口実)
http://www.labornetjp.org/news/2021/1639264841141staff01

<関口新聞・第2号・2021年12月12日・日曜日>
二つの原水爆禁止団体は統一を
   関口 実(59歳)

原水爆禁止を掲げる団体は分裂している。保守系以外では、旧日本社会党・総評系の原水爆禁止日本国民会議(原水禁)と日本共産党系の原水爆禁止日本協議会(原水協)の2団体がある。
2団体の分裂の原因の一つは、一方の団体が「自称社会主義国家の核兵器・核実験を平和のためとして肯定したため」「原発反対に反対していたため」と聞いている。
私は、どちらの団体のことも責めるつもりはない。ただ、私は考える。現在は両団体とも「あらゆる核兵器に反対し、原発の廃止にも賛成している」のではないか。だったら二つの団体は統一できるのではないか。統一すれば、どちらの団体にも参加できなかった人びとが参加できるようになるのではないか。
現在の反核運動の争点は「自称社会主義国家の核をどう考えるか」ではない。「アメリカの核のカサをどう考えるのか」だ。「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核だけに反対して、アメリカの核には賛成するのかどうか」だ。
私は、あらゆる核兵器に反対する。日米韓のミサイルにも北朝鮮のミサイルにもどちらにも反対する。「北朝鮮の核の脅威」をあおりたて、アメリカや韓国と一体となって軍備強
化を推進する「現代のナチス」(政府とマスコミ)に反対する。
戦争ではなく対話を。日米安保反対。原発は即時廃止を。二つの原水爆禁止団体は統一しよう。
*<『週刊金曜日』第1145号 62ページ 投書 2017年7月21日>からの転載