宮城県は12日、大河原町の養豚場の子豚3頭が豚熱(CSF)に感染したと発表した。県は特定家畜伝染病対策本部会議を県庁で開き、この養豚場と、白石市の系列農場の豚計約1万1900頭を殺処分することを決めた。午後6時15分に殺処分を始めた。埋却を経て、20日に消毒や防疫措置を完了する見込み。

 2018年9月に豚熱の感染が国内で26年ぶりに確認されて以降、県内の養豚場での感染は初めて。東北では鶴岡市の農場に続き2例目。

 県によると、大河原町の養豚場から11日、飼育する子豚に異常があると通報があった。仙台家畜保健衛生所の遺伝子検査と国の研究機関の精密検査を経て、12日に感染が確認された。

 大河原町の養豚場から半径3キロ圏内に2農場、10キロ圏内には5農場がある。県内の養豚場では豚熱ワクチンの一斉接種が完了しており、県は豚の移動や出荷を制限しない方針。

 豚熱は豚やイノシシの病気で人には感染しない。県内では今年6月、七ケ宿町の野生イノシシから豚熱感染が初めて確認された。https://news.yahoo.co.jp/articles/45248ea6aeca9505bd395a87c6c03c575239a2c1