【動画あり】妙照寺本堂など全焼 佐渡、日蓮ゆかりの古刹 | 社会 | 新潟県内のニュース | 新潟日報モア
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6日正午前、佐渡市市野沢の妙照寺の屋根から火が出ていると、寺の関係者から市消防本部に通報があった。消防によると、かやぶき屋根の本堂など計4棟を全焼した。消防団の男性1人が消火活動中、機材に顔が当たり軽傷を負った。

佐渡署関係者によると、敷地内で関係者がたき火をしていたとの情報もあることから、不審火の可能性は低いとみて、火災とたき火の関連性を調べている。

旧佐和田町史などによると、妙照寺は、13世紀に佐渡島へ流刑となった日蓮が、およそ2年を過ごした場所に建てられたとされる。市世界遺産推進課によると、同寺は、市有形文化財で江戸期の作品とみられる洛中洛外図屏風(びょうぶ)と涅槃図(ねはんず)を所蔵。文化財の被害状況は分かっていない。

妙照寺は、11月22日夜に拝殿などを全焼する火災があった二宮(にくう)神社から約400メートルの場所にある。近所で立て続けに発生した寺社の火災に、消火活動を見守る住民らは不安そうな表情を浮かべた。佐渡市二宮の妙照寺檀家総代、本間武男さん(85)は「由緒ある地域のよりどころが立て続けに燃えてしまい、本当に困った」と肩を落とした。