海外留学に詳しい専門家が、苦笑しながら教えてくれた。

「日本人男子は人気がないんです。ホームステイを受け入れてくれる家庭がなかなか見つからない。僕が留学した時代も、女子はどんどん受け入れ先が見つかるのに、リストに最後まで残っていたのは日本人男子。どうしたものでしょうね……」

理由は、海外の一般家庭の人々が自宅に招き入れて一緒に暮らすには「つまらなそう」「やりづらそう」という消極的なイメージ。
勉強はできるかもしれないが生真面目、英語の読み書きはできるがしゃべれない、非社交的、国際常識に欠ける、身の回りのことなど生活面で自立できていない、との根強い先入観……。
「逆に、女子は礼儀正しく丁寧で頭がいいというイメージがあるようで、他の国の候補者に比べても早く受け入れ先が見つかっていくんです」

この2020年代においても、日本人男子のあり方は国際社会でウケない、だが一方で日本人女子のあり方は国際社会でウケがいい、ということらしい。
日本人男子が国際社会でウケなければ、いったいどこでウケているのだろうか。
「国内」社会ってことか? えっと、日本の女子にそんなにウケていたっけな……と、心の中で考えるが、考えれば考えるほど切なくなってきた。

https://president.jp/articles/-/52661