“隔離ガチャ”困惑…成田から福岡へ 待機施設逼迫

https://news.yahoo.co.jp/articles/b6074de3886f45d7557f032145afadd5f784d663

日本に入国した人を一時待機させる施設が逼迫(ひっぱく)し、成田空港から遠く離れた福岡などに移動を余儀なくされるケースが出ていることが分かりました。


■待機施設不足で“隔離ガチャ”

 「だいぶ疲れましたね。24時間以上、寝ていなかったことになるので」

 こう語るのは、アメリカの製薬会社で研究員をしている苅田譲さんです。

 苅田さんは、名古屋にいる両親に会うため、7日にサンフランシスコから成田へ帰国。空港内でPCR検査を受けた後、近くの隔離施設に移動するのかと思いきや…。

 米製薬会社研究員・苅田譲さん:「最初、担当の人が東京近辺のホテルが、あまりなくなっているのでという感じで話しを始めて、それで『福岡に行って頂きます』と突然言ったので。

皆さん、ザワザワ動揺しているようでしたね。人によっては、家族や知人に電話している人もいました」

 政府は、先月30日から外国人の新規入国を原則停止していて、入国が認められるのは、日本人だけです。

 そのなかで、オミクロン株が流行している国や地域からの入国者については、空港検疫で陰性と確認された後も、国が確保した施設で3日から10日の待機を義務付けています。

 こうした水際対策の強化によって、対象者が待機する施設が不足。成田空港に到着した帰国者が福岡や仙台の施設に移動させられるという事態が起きているのです。

 SNSなどでは、直前まで行き先が分からないことから、“隔離ガチャ”などと揶揄(やゆ)されています。